フランス時計史にその名を刻むLIP（リップ）の代表作「 Churchill 」。
フランス時計の聖地ブザンソンで製造された、LIPを代表するクラシックモデル「T24」。
そのデザインは、第二次世界大戦終結時にウィンストン・チャーチルへ贈られた伝説の「T18」に着想を得ており、アールデコのエレガンスとヴィンテージの魅力を融合させた逸品です。
ポリッシュとサテンを組み合わせた316Lステンレススチール製のレクタンギュラーケースは、縦41.5mm × 横23.5mmというバランスの取れたサイズ。
ユニセックス仕様で、洗練された中にも控えめな上品さを感じさせます。
ホワイトシルバーのダイヤルには、繊細なシンメトリー模様と、立体的なゴールドのアラビア数字インデックス、そして6時位置のスモールセコンドを配置。
ゴールドの針が光を受けて優美に輝き、落ち着いた華やかさを演出します。
マットブラウンのカーフレザーストラップは、クロコ型押しの上質な仕上げ。
トーン・オン・トーンのステッチとLIPロゴ入りゴールド尾錠が、クラシックな印象をさらに際立たせます。
裏蓋には、LIPの発祥地でありフランス時計産業の中心であるブザンソンの紋章を刻印。
そのディテールが、この時計が正真正銘のフランスメイドであることを静かに語ります。
伝統と気品、そして歴史を受け継ぐタイムピースです。

今回の日本提案モデルは、当時のヴィンテージに見られる特徴
独特のギョーシェ装飾が施されたダイヤル、手元に柔らかく馴染む、緩やかにカーブしたスクエアケース、6時位置に配されたスモールセコンド、を忠実に再現しつつ現代的な解釈で仕立て直した1本です。
ケースサイズ、風防、そして視認性に配慮したインデックスの仕上げは、現代のライフスタイルにフィットしながらも、1930年代のフランスの気品をまとう逸品に仕上がっています。

ケースバックの刻印とエンブレムについて
鳥はナポレオン時代の帝国鷲で、ブサンソン市の入り口を守る象徴として、2本の柱で表されています。革命後、共和制が確立されると、都市はエンブレムに2本の時計の針を追加し、都市の時計製造の専門知識と技術を象徴するようにしました。 リップは、ブサンソン市のエンブレムをケースバックに長年使用してきました（おそらく50年以上）が刻印を入れることを中止しました。
ですがこの特別エディションには使用許可をもらいました。